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ここはSF・オプションパーツ2「ケンタウリ」総集編(一般向け)サイトです。  2008.05.11連載再開に向けてテンプレ修正、エントリをシーン単位に変更。 2008.10.05 連載第8回まで掲載。

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オプションパーツシリーズ未来編「ケンタウリ」 | (6)練習艦 | 32/38

(火星大工場・宙軍岸壁 資源収集艦”たけ”口腔エアロック)

かぐや:「あ〜あ、今月は緊急招集が多くて商売あがったりだわ。」

特務中佐・みどり:「おお、かぐやじゃないか。久しぶりだね。店はうまく行っているかい?。」

かぐや:「あ、お祖母ちゃん!。いつこっちへ来たの?。もう来れないかと思っていたのに。」

みどり:「はは、人事局に呼ばれたときはてっきりIQ割れで廃兵院収容のお達しかと思ったわ。
ところがなんと、人手不足だからいまさら火星に行って任務に就けと言われたのには驚いたね。
なんでも脳にES細胞を注入して多少修復する実験が成功したとかでいきなり頭開けられてね。
それが移動中に少し効いてきたのか、確かになんぼか判断力は速くなった気もするがなぁ。
だけど、着いてみたらいきなり艦長をやれと言うのには参ったわ。
まあそりゃあ、近場で水をピストン輸送するだけの簡単な任務だから誰でも出来そうだがねぇ。」

かぐや:「えっ、お祖母ちゃんが”たけ”の艦長だったのぉ。なんか不安。
だいたいシビリアンの特務中佐を艦長にするなんてアリなんだっけぇ。」

みどり:「私だけじゃなくて昔の長期任務時代に副長で留守番指揮の経験者がかき集められてるのよ。
若手貴族の正規士官がみんな核パルス艦に行ってしまうから、こんな艦の艦長までは賄えないのね。」

かぐや:「帝國一国の力で恒星間を渡るなんてやっぱり無理なんじゃないのかなぁ。」

みどり:「そりゃあ人類の総力上げたって厳しいのに我々だけではきつい罠。
私のような老兵まで支援作業に総動員するって事はもう一杯々々って事なんだろうし。
でも、ヘリウム3の奪い合いに血道上げてる北米連や満漢が手伝ってくれるわけも無かろうが。
そんな事するほどの資源があるなら国民生活に回せっていう話にしかならんだろうよ。
まだ満漢なら達磨っ娘政策とかやってるくらいだから国民に犠牲を強いる事だけは出来るかもね。
実際我が国は満漢隕石鉱夫の持ってきた掘り滓から水銀やヘリウム3を搾り取っているし。
でもサイボーグすら認めないガチガチの宗教勢力が大きな力持ってる北米連は絶対無理だね。
あいつらを説得していたら何百年かかるやら。資源紛争で世界滅亡になる方が早いでしょ。」

かぐや:「地上が全滅しても、ここの店だけは守りたいわ。」

みどり:「でも素体が採れなければ自分の代で水商売も終わっちまうね。」

かぐや:「あ、そうだった。仕方ない、水商売の未来を守るため水運びに精を出しますか。」

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オプションパーツシリーズ未来編「ケンタウリ」 | (6)練習艦 | 31/38

(”ぐりーんらんど”艦橋)

亜衣羅:「東宮様、お久しぶりです。」

華子4世:「早速だけど引き継ぎを急いでちょうだい。
たったいま皇族専用回線を使って造機本部長から報告が入りました。
”ぱぷあ”のブロック出しが出来たので艤装員配置を急いで欲しいとのことです。
とりあえず第4組が機器検査と物資搭載に当たっていますが、火星への回航に経験者が必要です。
それで、急なんだけど第1組のメンバーはこのまま”つがる”で地球に向かいなさい。
地上整備休息を規定最低限の15日で済ませてすぐ回航任務について貰うことになります。
本番艦の爆風受けを消耗させるわけにいかないので回航時の核パルス使用はできません。
そのために回航の期間をなるべく長くとる必要があるのです。」

洋子:「忙しいのは構いませんが、”つがる”から移す予定だった推進剤はどうしますか?。」

華子4世:「当然降ろせないので、その分は火星大工場在泊の旧式艦を動員して穴埋めします。」

洋子:「承知しました。引き継ぎ完了後直ちに地球へ向かいます。」

亜衣羅:「でわ、早速故障箇所の確認を。」

洋子:「操縦系や機関に問題箇所はありません。生活施設の水産系は一部配管強度に問題があります。
第1組の飛行では4Gを超える加速度を与えていませんが、それでも漏水は許容一杯です。
融合弾発射間隔を切り詰めるオーバードライブは回避した方がよいでしょう。」

亜衣羅:「水産に問題かぁ。飛行中の食糧事情に響きそうですね。」

華子4世:「おそらく”ぱぷあ”のコンテナは艤装のやり直しになるでしょうね。
その工事を火星大工場で引き受ける都合もあって、尚更回航を急ぎたいのです。
とりあえず、練習飛行では極力優しく扱ってちょうだい。」

亜衣羅:「引き継ぎ事項は承知しました。細かいデータはサーバーから採りますので結構です。」

洋子:「それでは私どもは取り急ぎ”つがる”に移乗してすぐ出発しましょう。でわでわ。」

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オプションパーツシリーズ未来編「ケンタウリ」 | (6)練習艦 | 30/38

(”ぐりーんらんど”ヘッドフィギュア内)

朝子13世:「全員真空内行動準備。次席操舵員は私と一緒に準備室に上がれ。
機関員は融合弾と種原爆の搬入だ。他の者は艦橋に集合後、艦長から配置指示を受けること。」

亜衣羅:「みんな、こっちよ。」

朝子13世:「亜美大尉、準備室昇降口の制御リンク渡してちょうだい。」

亜美:「リンク解放、はいどうぞ。気圧差に気を付けてくださいよ。」

朝子13世:「内圧確認、減圧・・・よし開けるわよ。ごめんあそばせ。うう、思った通り狭いわね。」

亜美:「そこはまだ良い方です。獄門台の定位置はまさに首3つ分の隙間しかないですからね。」

朝子13世:「シニオンがつっかえるかな?。」

亜美:「そこまで酷くはないです。」

朝子13世:「よかった。私は1番台を使いたいから次席が先に入って。」

第2組次席操舵員・はるか:「えと、ボディ固定台の立ち位置はここで良いはずね。
よし、首リンクリモートに切り替え、循環遮断、で首外し完了。でここに入れて・・・
3番獄門台循環システム稼働チェック・・・OK、循環開始。
じゃあ、殿下お先に。リニア前進・・・定位置に着きました。直リンク引き継ぎます。」

亜美:「3番獄門台直リンク稼働確認よし、1番獄門台リンク解放、リニア後進・・・」

朝子13世:「さっきは見事な回避運動だったわね。でも負けないわよ。」

亜美:「循環遮断、リモートボディリンク起動、首引き抜き・・・ボディ接続よし。
はい、1番獄門台明け渡します。一緒に行けると良いですね。」

朝子13世:「そうなんだけど、誰かがバックアップ隊に回る非情な現実もあるからね。
でわでわ。ボディ立ち位置よし、首リモート、循環遮断・・・」

亜美:「グッドラック、殿下。」

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オプションパーツシリーズ未来編「ケンタウリ」 | (6)練習艦 | 29/38

(”ぐり−んらんど”係留地点)

みらい:「火星対地速度、自転に同期しました。」

洋子:「艦首を火星大工場の方向に向けて。」

亜美:「ジャイロ、バーニア同期旋回・・・止めます。」

みらい:「高速連絡艦”つがる”接近、距離150キロ、急減速中。」

洋子:「ヘッドフィギュア口腔エアロック開放。」

亜美:「あんぐり、舌出しときます。べろ〜。」

洋子:「”つがる”が進入したら舌で掴んで。」

亜美:「寄ってきました。もうちょい、んべっ、うん掴んだ。」

洋子:「操舵員は向こうの操舵員が準備室に入るまでそのまま待機。
艦橋監視要員以外は補給物資の積み込みを手伝え。」

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