旧作「オプションパーツ」あらすじ(一般向け)2007-07-29 Sun 12:15
こちらは、当ブログサイトの「ケンタウリ」読者のうち、閲覧制限サイトを見てはいけない方、あるいは見たくない方のため、「ケンタウリ」の前提となる、帝国史の概要についてお知らせするためのページです。
皇紀元年(AD2030年)南洋P群島内の自然保護区域にて秘密裏に建国された”帝國”は、宇宙資源の活用によって地球温暖化による世界の破滅を回避する活動を密かに続けていた。 主に小惑星帯で宇宙資源を収集し、静止軌道上の工場衛星では無尽蔵に得られる太陽光を用いて大量の鉄や水をはじめとする有用物資に変える活動は、秘密保持のため帝國宙軍が一手に行っていた。 小惑星資源収集艦の限られた輸送能力を目一杯資源収集に振り向け、採算性を得るために帝國宙軍は全員が脳と脊髄を除き全身を機械化したサイボーグ兵で編成されている。 未知の要因により、サイボーグ兵は全て女性型でなければ精神に変調を来すことが経験的に知られていたため、帝國宙軍兵はみなサイボーグ娘である。 皇帝以下の皇族・八公家の貴族と呼ばれる支配階級は、全て宙軍士官を兼ねるサイボーグ娘であり、即ち帝國とはサイボーグ娘の国家であった。 帝國の平民=シビリアンは、宙軍に一般兵の素体を供出するために育成されている非サイボーグ人口であり、義務教育期間中の観察による素体適性評価に基づいて徴兵される。 宙軍の活動で得られた物資の相当部分は地上に降ろされて、シビリアンの生活に供され、また帝國の表の顔であるP共和国=経済特区を介して輸出されていた。 この仕組みにより、シビリアンの生活水準は地上の石油資源に殆ど依存せずに先進国のレベルを保ち、次世代の素体生産を担うことが出来た。 しかし、世界の大国は依然として資源収奪競争に明け暮れ、地球温暖化を進行させていた。 サイボーグを投入しない宇宙開発においても大量の石油資源が消費され、かえって地上の環境を悪化させていたのである。 これを止めるには、帝國の存在を世界に明かし、歴然たる技術力の差を見せつけて主要国の経済構造を変えさせるしかなかった。 皇紀104〜106年、将来の宇宙資源獲得競争を回避するとともに圧倒的な技術力を世界に示す目的で資源収集艦のカイパーベルト進出が決行された。 矮惑星・冥王星及びカロンからの突然の電波ジャック・TV中継によって、帝國の存在を世界が知ることとなる。 サイボーグに対する宗教的反発、地上エネルギー資源の価値低下や鉄鋼価格の暴落による経済的反発がない交ぜになって、暴発した大国・北米連は帝國に戦争を仕掛ける。 帝國は核攻撃による皇帝消滅という被害を被りながらも上陸軍を撃退し、隕石攻撃により北米連を沈黙させる。 その後は、北米連の力量低下・準鎖国的政策や比較的帝國よりの姿勢をとる大国・満漢人民共和国による水面下での仲介などもあり、世界情勢は小康状態を保つ。 その間、友好国乗っ取り未遂事件など小紛争を切り抜けつつ、帝國はカイパーベルトで収集した巨大氷隕石の継続投下による金星の一部可住化に成功した。 だが、金星の環境はまだ硫酸地獄であり、大国がその気になれば地球から核ミサイルを撃ち込むことも可能であって、到底安全な素体生産地ではない。 帝國は、より安全な素体生産地の確立を目指している。 本文目次へ |
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