オプションパーツシリーズ未来編「ケンタウリ」 | (3)核実験 | 5/72007-07-07 Sat 09:09
(フォボス)
知子3世:「計画中の恒星間航行艦後部船体とほぼ同じものを設置しました。 白い巨塔のように見えるのが船体中央シャフトにあたります。爆風受けは判りますよね。」 華子4世:「あー、やっぱり。あっち側の地形は古い亀裂の跡が凍結したものだわ。 シャフトの真下は地盤補強剤が十分だけど振動が伝わると周囲で不等沈下が起きるわ。 このままだと最悪実験施設が傾斜か転倒してフォボスの自転に影響を与えるかも。」 知子3世:「地中レーダーで亀裂の少ない地点を選んだんだけどダメか。 だけど、あんな遠くまで広げて地盤補強なんてやりようが無いし、困ったわぁ。 そもそもフォボスは自転が公転に同期してるから設置可能場所が限られるしぃ。 倒れにくくするなら支柱を追加して補強するくらいしか方法がないわね。 美佳、まさみ、手っ取り早く使えそうな補強資材の在庫を確認してちょうだい。」 造機本部兵・美佳:「火星大工場にある余り物ですと旧式艦の胴体ぐらいです。 2本継ぎ足せば、ちょうどフォボスの表面から爆風受けの縁に届きます。」 造機本部兵・まさみ:「中空だからショックアブソーバーは組み込みやすいですよ。 数は、8本ならすぐに手に入りますね。ベイ隣接の倉庫にあるので出すのも楽です。」 知子3世:「それで、周りに補助シャフトを立てて直接爆風受けを支えるしかないわね。」 華子4世:「補助シャフトに入れるショックアブソーバのストロークを長くするのよ。 不等沈下が起きたら沈んだ側を加圧して傾斜を抑えれば実験中くらい保つわよ。」 知子3世:「ショックアブソーバーの内筒に使えそうな資材があるかしら?。」 美佳:「満漢の隕石鉱夫船向けに製造している船体部材なら大量に在庫があります。 満漢の達磨娘は操縦の荒い香具師が多いから修理用に外板部材がよく売れるんです。 これの完成時外径がちょうど旧式資源収集艦外殻の内径に合うんですよ。」 知子3世:「そお。2人で工場に行って資材を押さえ、作業員を集めて加工しなさい。 ショックアブソーバーの機構はストロークに融通が利く電磁ブレーキでやっておいて。」 まさみ:「液体インシュレーターを入れなくても良いでしょうか?。」 知子3世:「入れた方が良いけど満漢向け部材の精度じゃすぐに液漏れしそうね。 振動の遮断はイマイチになるけど、時間も無いことだし省略しなさい。 それから、補助シャフトの立つ場所の地盤を補強しなくちゃいけないわ。 工場で地盤凝固剤の取扱経験者をなるべく大勢集めてこっちへ派遣させなさい。」 美佳:「作業員が足りなかったら外国人労働者を使っても宜しいですか?。」 知子3世:「ベイ周辺でたむろして居る外国人労働者の殆どは満漢人でしょう。 あいつらは監督要員が不十分な現場だとすぐに手抜きをするから危険だわ。 地盤補強の手が足りなければ実験を遅らせてもいいから、使うのは止めなさい。」 美佳、まさみ:「承知しました。行ってきます。」 知子3世:「実際に不等沈下が起きたら以後の実験がやりにくくなるわね。」 華子4世:「補助シャフトはその都度地盤に合わせて設置し直すことにすればいいわ。」 知子3世:「解ったわ。資材は間に合ったから5日ほどで設置出来ると思うわよ。」 Prev ←→ Next |
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