オプションパーツシリーズ未来編「ケンタウリ」 | (3)核実験 | 7/72007-07-07 Sat 09:47
(火星大工場 岸壁併設歓楽街のバー”矮惑星の天然氷”)
3代目店主・かぐや:「いらっしゃいませ。」 満漢人隕石鉱夫・停停:「ラオチューハイちょうだい。」 かぐや:「お客さん、よく来ますね。隕石の仕事って最近は儲かるんですか?。」 停停:「満漢当局の言うとおりになんかやっていたら一生浮かばれないわよ。 私らが行ける小惑星なんて帝國が取り残したカスみたいなところばかりなんだし。 ここだけの話、水銀の横流しやっているから。帝國の買い入れ価格が引き上げられてね。」 かぐや:「水銀は我々の核パルス艦に必須の消耗品ですから、持ちつ持たれつですよ。 人手の少ない帝國が取りきれないところを人海戦術で取り尽くしてくれるんですからね。 残りかすといってもちりも積もればってことで総量は相当なものになっているはずだわ。」 停停:「だけど核パルス艦の運航が増えたからってだけでは説明が付かない買いっぷりよ。 ここ数日港の警備兵が増員されているわね。それに、フォボスですごい核実験やったでしょ。 いったい何なのよ?。私らの間じゃ帝國が近隣恒星系を侵略するって噂になっているわ。」 かぐや:「今回の核実験は発表通りフォボスの軌道維持が目的ですよ。 警備強化は実験に立ち会うため皇太子殿下が見えているせいですね。 もちろんこの実験のついでに新式の機関をテストしているのでしょう。 他恒星の探査は帝國の長期目標として私らの素体教育でも公然と教えられています。 だけど、侵略はオーバーですね。そもそも異文明どころか可住惑星も見つかっていないのに。」 停停:「本当なの?。どこか近くの系外惑星で豚型宇宙人が見つかったという噂もあるわよ。 食用にするためにそいつらを狩りに行くんじゃないの?。」 かぐや:「そんなバカな。あんまり噂に尾ひれを付けすぎないで下さいよ。」 停停:「違うの?。でも恒星間飛行の計画は本当なんだ。貴女もいずれ行くの?。」 かぐや:「行くかと言われたら悩みますね。うちは代々水商売を副業にしています。 もしも、そんな長期飛行に参加したら水商売は出来なくなるでしょう。 水商売無しで生きていける自信はないですね。でも、私だって宙軍兵です。 宇宙艦乗りなら、下っ端だって新天体の一番乗りを夢見るのは当然ですからね。」 停停:「ふーん。いいなあ。私みたいな棄民には夢も希望もないわ。」 かぐや:「まあそう言わずに根気よく水銀を集めて下さいよ。いつか良いこともあります。」 (核実験は無事成功したようです。今回はそれで十分だったはずですが、何故かまた首外しが話題に。 これは多分東宮様の趣味なんでしょうね。さすがに鳥かごボディはお持ちでないと思いますが...。 ここまで皇太子や貴族の動きを中心にしてきましたが、次はシビリアンの動向を見てみましょう。 新天地を目指す計画についていくか、人大杉もめ事大杉の地球に踏みとどまるか。 庶民は庶民なりに重い決断を迫られることになるのです。次回(4)娘達の決断) |
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