Ads by Google-------- -- --:--
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
|
|
オプションパーツシリーズ未来編「ケンタウリ」 | (6)練習艦 | 1/382008-05-17 Sat 22:43
(ケンタウリの続きです。今回は地味で長い訓練の日々です。)
ーー(6)練習艦ーー 練習艦のユニットが1式完成し、軌道上で連結作業が始まった。 後部船体の大部分を占める爆風受けや燃料弾射出機は一応火星で行った実験に基づくから、それなりの信頼性はあるだろう。 後部船体に4基取り付けられる隠顕式イオン推進器も核パルス艦の補助エンジンとして使われてきたからまず問題ない。 機関さえ出来れば一応航行は出来るだろう。だが安心できるのはここまでだけだ。後はすべてが未経験の技術である。 特に、航行の安全を委ねることになる操縦系が搭載された前部船体は使ってみなければしょうがない。 エネルギーバリアなどという空想の産物が現実にあれば話は別だが、障害物に遭遇すれば破壊か回避しか無いのだ。 これを決定するのはヘッドフィギュアに居る操舵員の首であり、光速の1%を超えた経験者はまだ存在しない。 現時点で可能な最も反応速度の速い操縦系を採用したわけだが、十分かどうかは誰にも判らない。 こればかりは、実際に艦を組み立てて高速航行させ、標的を配置した空域を飛び抜けるテストを行うしかない。 この航行実験がそのまま操舵員候補者の訓練でありまた選考作業でもある。 計画通り5隻で恒星間航行艦隊を編成するには、最低30人の操舵員が必要になる。 集中力の低下を考えれば、その倍くらい居て連続勤務時間を短くするのが望ましい。 果たして、何人の合格者が確保できるのだろう。 大部分が使い捨ての消耗品となる中間増結ユニットだって決して気楽に製造できる代物ではない。 当然だが、発進時に最も負荷がかかる最後尾の中間増結ユニットが破損しない強度でなくてはならない。 航行中の燃料消費に合わせて空いたユニットを切り離し、解体して燃料弾の筐体に加工する。 したがって、連結面、外皮とも頑丈だが解体が容易でなければならない。 また、原子炉を搭載するユニットにあっては事故の際、速やかに投棄できなくてはならない。 比較的気楽なのは生活施設を搭載するユニットだが、実績が最も乏しい部分でもある。 そもそも狭い太陽系内で核パルス推進艦を運航する限り、必要の無い施設なのだ。 だが恒星間飛行となれば、最低43年という長期にわたりそこで暮らせる施設が必要になる。 都市型宇宙船などという贅沢が出来るに越したことはないが、せめて村くらいは無ければ乗員が保たない。 恒星間航行艦は、1パルス当たりの衝撃を極力抑えた機関を用いているが所詮核パルス推進である。 従来開発されてきた艦内生活施設向け機器類は、すべて低速のイオン推進艦用であった。 耐G性に問題があると認められた機材はすべて作り直したはずだが、なにしろ種類が多い。 種類が多くなれば関わる設計者も多くなり、なにもかも優秀な者だけであたるわけには行かない。 もしかしたら、どこか重要度の低い機器に設計ミスがあって加速時に吹き飛ぶかも知れない。 加速時には小さな部品が飛んだだけで大事故が起きる場合もある。 正直なところ、初飛行では身内に乗って欲しくない。まして我が後継者ならなおさらだ。 だが、東宮は乗員候補者の選定こそ最優先任務だと言い張って出掛けて行ってしまった。 上級皇族SNS・朝子10世のブログより Next |
|
| HOME |
|




